リバウンド

DI_IMG_5780_TP_V1驚くほど優秀な勝率と安定した損益が魅力的

たいした材料もなく、株価がズルズルと下げていると、「そろそろ反発して株価が上昇するのではないか」といった期待感が出てきます。下降トレントが上昇トレントになる転換期を的確につかむことができれば、株式を安値で取得でき、さらに高値圈で手放し、大きな利益をつかめるでしょう。 下降トレントから上昇トレントに転換するタイミング、「リバウンド」の分岐点を読むときに注目すべきは、2種類の移動平均線と株価の乖離率です。ひとつは終値と25日移動平均線との乖離率がマイナス25%以下のもの。もうひとつは、終値と5日移動平均線の乖離率がマイナス10%以下のものとなります。つまり、長期的に株価が大きく下げており、さらに短期的にも安値圈と判断できる銘柄を対象とします。一方、手仕舞いのタイミングは、含み益が10%を超えた場合、またはエントリーから20日が経過したものとします。 含み益のパーセンテージを設定しているため、利食いの確実性は高いものの、必ずしも最高値で利食いできません。一方、20日という期間を設けて損切りするので、大きな損失を被る可能性も否定できないでしょ では実際にトレードした検証結果を見てみましょう。バックテストでは、勝率が74・‥凵%と、非常に高い数値をたたき出しました。10回のトレード中、7回は利益を出すトレードスタイルなのです。日本国内で人気が高いトレード手法なのもうなずけます。また、平均損益は7・57%と、これもかなり高い数値と言えるのではないでしょうか。合計損益もかなり高く、投資家の多くが飛びつく裹打ちとなる結果です。 1990年3月から2016年4月までという長期に渡ったバックテストの損益の推移を見ても、損益が落ち込むことはほとんどなく、堅調に……ときとして大きな利益を生み出す理想的なトレードスタイルであることが伺えます。

高い損失によって一発退場するケースも多い

しかし、注目すべきマイナス要素は平均損失マイナス18・‥11%という点でしょう。個人投資家のなかには、少数の銘柄に絞って売買するケースが散見されます。投資先の銘柄が多くなると、それぞれの銘柄の値動きを管理しなければならないため、数銘柄だけを取引してしまう傾向にあるのです。 少数銘柄に絞って逆張りを仕掛けると、どのようなことが起こる可能性があるのか考えてみましょう。株式投資を始めて間もなく、投資資金も少ないなかで逆張りしたとします。そんななかで、マイナス18・H一%という結果になると、それだけで立ち直ることができなくなるヶIスもあるのです。もちろん複数の銘柄に対して分散投資できるならば有効な手段と言えます。ですが分散投資するにも、それなり四投資資金が必要になってしまいます。逆張りは、ある程度の投資資金がある大にこそ有効な手段と言えるかもしれません。また、分散投資をするということは、いくつもの銘柄の株価を、日々注視しなければならない欠点もあります。機械的なトレードが可能ですが、日中に取引ができないサラリーマンには、やや不向きなスタイルなのは言うまでもありません。 逆張り投資には、少々の損失でも退場することのない投資資金と、ザラ場で株価をチェックできる時間的な余裕が必要不可欠です。さらに、株式投資ふら退場する人の多くは、この逆張りによるトレードがほとんどです。こうした実状を踏まえて、自身の環境に合った投資スタイルを導き出すことが大切です。